採用戦略について

今さらホームページ?これからはホームページが採用のカギになります。

採用にホームページが鍵になるイメージ

「うちは下請けだしホームページはいらない」
「ホームページはあるから、新しくしなくてもいい」

採用の相談を受けていると、そう言われることがあります。確かに昔はホームページがなくても、多少古くても採用できました。求人広告を出せば応募が来る、ハローワークに掲載すれば面接ができる、そんな時代があったのも事実です。しかし、今は状況が大きく変わっています。

私は採用支援の仕事を20年以上続けていますが、ここ数年で求職者の行動は大きく変わったと感じています。求人広告を見た人は、そのまま応募するのではありません。ほとんどの人が会社名を検索し、ホームページやSNSなどを確認しています。そして、その時に応募するかどうかを決めているのです。

せっかくお金をかけて求人広告を出して、興味を持った求職者がホームページまで訪れているのに…ホームページは皆さんが思っている以上に、実は重要なんです。

20代を採用したかった金属加工会社

今から3年ほど前、千葉県にある金属加工会社から相談を受けました。その会社にはもちろんホームページはありました。ただ、いわゆる一般的なコーポレートサイトでした。

会社概要があり、事業内容があり、お問い合わせフォームがある。顧客向けとしてはその程度でも問題ありません。しかし、求職者の目線で見ると情報が圧倒的に足りませんでした。

どんな人が働いているのか。
職場の雰囲気はどうなのか。
どんな仕事をするのか。
入社後はどのように成長できるのか。

そういった情報がほとんどありませんでした。当時も求人広告を出せば応募はありました。ただし応募者の多くは40代、50代。もちろん採用できること自体は良いことです。しかし会社としては将来を考え、20代の若手を採用したいと考えていました。とはいえ、現実はなかなか厳しい。「若手が欲しいけど応募が来ない」そんな状況でした。

求人広告の前に採用サイトと動画を整備

そこで相談を受けた私は、求人広告を出す前に、採用サイトと動画の活用を提案しました。

求人広告は入口です。
しかし、その先で会社の魅力が伝わらなければ、若手の応募にはつながりません。実際に社員の方々に協力していただき、仕事内容、職場の雰囲気、工場内の様子などを撮影しました。そして求職者向けの採用サイトを制作し、求人広告よりわかりやすいPRポイントを整備しました。

特別なことをしたわけではありません。求職者が知りたい情報を、わかりやすく見せただけです。

20代を4名同時採用

その後、採用サイトと動画を活用しながら求人広告を運用しました。すると変化が現れます。

それまで少なかった20代からの応募が増え始めたのです。そして、その時は20代を4名同時に採用することができました。

私自身も驚いたことを覚えています。もちろん、すべてがホームページのおかげだと言うつもりはありません。求人広告も必要です。しかし、求人広告だけではこの結果にはならなかったと思います。求職者が会社を調べた時に、「ここなら働いてみたい」と思える環境があったからこそ応募につながったのです。

その会社は、その後も営業職や配送業務、さらにはパート募集まで幅広く採用を続けています。求人広告を出せば応募が集まりやすい状態を維持できています。さらに後からコーポレートサイトも整備し直しました。

結果として、顧客にとってもわかりやすい、求職者にとってもわかりやすい、そんなホームページになりました。

これからのAI時代、ホームページはさらに重要になる

私は、これからホームページの重要性はさらに高まると思っています。

理由はAIです。

最近はGoogle検索だけではありません。ChatGPTやGeminiなどのAIを使って仕事探しをする人が増えています。先日も記事にしましたが、Indeedはchat GPTと連携しました。

求人広告を見て、会社名を検索する、ホームページを見る、SNSを見る、動画を見る、そして応募を決める。そういう時代から、AIに仕事探しを手伝ってもらう時代になりつつあります。

AIは求人広告やホームページ、SNSなどの情報を瞬時にリサーチして、求職者の希望に合った仕事を提案・紹介します。つまりホームページやSNSなど情報発信をしてAIに見つけてもらえないと存在しないのと同じになります。

だから、これからはホームページという基地が非常に重要になると考えています。

求人広告を見て応募をやめている人がいる

もちろん、先のことでもなく、たぶん1年後2年後という近い将来の話です。そして、それは今でも重要になっています。

私は採用相談の際によくお伝えしています。
「求人広告を見て来た求職者は、御社のホームページを見て応募をやめていますよ」

少し厳しい言い方かもしれません。しかし実際に現場で何度も見てきたことです。

採用できない原因を求人広告だけに求めている会社は少なくありません。ですが本当に見るべきなのは、その先にあるホームページかもしれません。

もし採用に苦戦しているのであれば、一度求職者の目線で自社のホームページを見直してみてください。採用できない理由は、意外とそこに隠れているかもしれません。今の採用のため、そして近い将来、AI時代の採用のために、今すぐ見直しされることをおすすめします。

矢島採用コンサル事務所では、こういったホームページの見直し、整備に関してのアドバイスも無料で行っています。

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