採用戦略について

求人広告に月30万円かけてもドライバーが採用できない会社は、ここを間違えています

ドライバー採用

求人広告に毎月30万円以上かけているのに、ドライバーの応募が来ない。ようやく応募が来ても、面接前に辞退されるか、音信不通。採用してもすぐ辞めてしまう。

もしこの状態であれば、原因は「ドライバー不足」ではありません。やり方を間違えているだけです。

掲載媒体の問題ではない

まず最初に知っておいてほしいのは、媒体の問題ではないということです。Indeedが悪いわけでも、求人ボックスが悪いわけでもありません。どの媒体を使っても応募が来ない会社は、同じように応募が来ません。

もちろん、媒体ごとに「強さ」は違います。アクセス数や利用者数を見れば、その差は明らかです。ですが、だからといって媒体を変えれば解決するほど、採用は単純ではありません。

「媒体を変えれば何とかなる」と考えている限り、状況は変わりません。

私も広告運用を頼まれることが多いのですが「Indeedで採用できないから、求人ボックスも出してみよう」といった相談は非常に多いです。ただ、実際に出してみても、思うように結果につながらないケースがほとんどです。

なぜかというと、問題は媒体ではないからです。同じ内容を、違う媒体に載せているだけでは、結果は変わりません。媒体を変えて結果が出るのであれば、どの会社もとっくに採用できています。

原稿内容の問題でもない

次に多いのが、原稿を改善すれば応募が増えると思っているケースです。もちろん原稿は大切です。ただ、条件を少し変えたり、文章をきれいにしたところで、劇的に応募が増えることはありません。

「新着になるようにします」「週ごとに原稿を修正します」広告代理店の担当者から、こういった提案を受けたことがある方も多いと思います。しかし、小手先の改善だけで採用がうまくいくことはありません。

検索すれば、何百どころか何千ものドライバー求人が出てくる時代です。その中で、たまたま見つけてもらい、たまたま選ばれることはほとんどありません。

だからこそ、求人広告だけで仕事を探す時代ではなくなっています。見られるかどうかだけではなく、「比較されたときに選ばれるかどうか」がすべてです。

給料を上げれば良いと思っている

では、給料を上げればどうか。
確かに一時的に応募は増えるかもしれません。ですが、その分コストが上がり、採用できても定着しないというケースも多く見てきました。そもそも、給料だけで選ばれる会社は、給料で離れていきます。

どの会社もドライバーが欲しい中で、「給与を上げる」という選択は当然出てきます。少しでも単価の高い仕事を取り、その分を給与や経費に回したい。これはどの会社も考えることです。

ただ、現実はそう簡単ではありません。荷主との関係、単価交渉の難しさ、既存の契約条件など、思うように単価を上げられない会社がほとんどです。

つまり、「給料を上げれば解決する」という前提自体が、現実的ではないケースが多いのです。仮に給料を上げられたとしても、同じように他社も上げてきます。結果として、採用競争は終わりません。

ホームページを作れば解決するわけでもない

求人広告で採用できなくなると、次に「ホームページを新しくしよう」「採用サイトを作ろう」と考える会社も多いです。

確かに、ない・古い状態よりは良くなります。ただし、それだけで採用できるようになるわけではありません。ホームページに動画を載せても、見られなければ意味がありません。ホームページも“あるだけ”では機能しません。

そもそもホームページは、「見られて初めて価値があるもの」です。検索されない、求人広告からも導線がない、SNSからも流入がない状態では、どれだけしっかり作り込んでも誰にも見られません。これでは採用につながることはありません。

さらに言えば、ホームページの内容自体も重要です。会社概要や事業内容だけが並んでいるだけでは、求職者にとって判断材料にはなりません。「どんな仕事なのか」「どんな人が働いているのか」「未経験でもできるのか」「きついのか、楽なのか」こういったリアルな情報がなければ、結局応募にはつながらないのです。

つまり、ホームページは“作ること”が目的ではなく、“採用の流れの中でどう機能させるか”が重要です。求人広告から見に来てもらう、SNSや動画で興味を持ってもらう、その上で「ここなら働けそう」と判断してもらう。この一連の流れがあって、初めて採用につながります。

ホームページ単体でどうにかしようとするのではなく、あくまで採用の仕組みの一部として考えることが大切です。ここを間違えると、時間とお金をかけて作ったホームページも“ただの飾り”で終わってしまいます。

SNSをやれば採用できるわけでもない

最近は「SNSをやれば採用できる」という話もよく聞きます。これも間違いではありませんが、SNSだけで採用がうまくいくほど単純ではありません。

SNS活用の営業も増えていますし、求人広告会社もSNSを提案してきます。しかしSNSはあくまで一部であり、それ単体では機能しません。

そもそもSNSは「見てもらうまでのハードルが高い媒体」です。投稿すれば誰かが見てくれるわけではなく、アルゴリズムやタイミング、継続的な発信があって初めて少しずつ見られるようになります。始めたばかりのアカウントでいきなり採用につながることは、ほぼありません。

さらに、仮に投稿が見られたとしても、それだけで応募につながるわけではありません。SNSはあくまで“興味を持つきっかけ”であり、そこからホームページや求人情報に誘導し、「この会社なら働けそう」と判断してもらう流れが必要になります。この導線がなければ、どれだけ再生されても採用には結びつきません。

SNSを伸ばすやり方、採用のためのSNS活用、写真、動画、文章、企画、投稿方法…私も日々、試行錯誤しながら運用していますが、そう簡単にはいかないのが現実です。

実際には、ネタを考えること、撮影すること、編集すること、投稿すること、分析することと、やるべきことは多く、片手間で継続できるものではありません。中途半端に始めて、更新が止まり、結局何も変わらなかったというケースも非常に多いです。

そしてもう一つ大事なのは、SNSは“積み上げ型”だということです。今日投稿して明日応募が来るようなものではなく、継続して発信し続けることで徐々に信頼や認知が積み上がり、その結果として採用につながるものです。

だからこそ、SNSだけでどうにかしようとするのではなく、求人広告、ホームページと組み合わせて「採用の流れ」を作ることが重要になります。SNSはあくまでその中の一つの役割であり、過度な期待をかけすぎると、時間と労力だけがかかってしまう結果になりかねません。

では、どうすればいいのか?

ここまで読んで、「じゃあ何をやってもダメなのか」と感じたかもしれません。結論はシンプルです。

他の運送会社と比較されたときに、選ばれる理由が伝わっていないだけです。求職者は必ず複数の会社を比較しています。その中で「ここの応募しよう」と思えるきっかけがなければ、応募にはつながりません。

そして、その判断は求人広告だけでされているわけではありません。どんな会社なのか。どんな人が働いているのか。どんな雰囲気なのか。こうした情報が見えなければ、不安になり、応募をやめます。

では、何が問題なのか。
それは、採用の仕組みができていないからです。

求人広告で興味を持ち、ホームページで比較され、SNSや動画で安心する。この流れができていない会社は、どれだけ広告費をかけても採用はうまくいきません。

さらに言えば、「何をPRすべきなのか」が決まっていない会社も多いです。あれもこれも伝えようとして、結局何も伝わらない。だから選ばれない。採用はシンプルです。選ばれる理由を明確にし、それを伝える流れを作ること。これができていないと、いつまで経っても採用は変わりません。

実際の例を挙げると、先日採用サポートをした土木工事会社では、「現場が近い」という一点に絞って打ち出しました。

仕事内容や条件を並べるのではなく、「現場が近い。17時半には家に帰れる。」これだけを徹底的に伝えました。

その結果、条件で比較されるのではなく、「自分に合っているかどうか」で選ばれるようになり、採用につながりました。

一方で、採用できていない会社ほど、未経験OK、シニア歓迎、免許不要など、とにかく間口を広げて、誰でもいいから応募してほしいという内容になっています。これでは、誰にも刺さりません。

まずは、この「売り」を全面に出して、それを求人広告、ホームページ、動画、SNSを使って多くの人に見てもらうようにすることです。

もし今、求人広告にお金をかけているのに応募が来ない。応募があっても採用につながらない。何を改善すればいいのか分からない。この状態であれば、一度立ち止まって整理する必要があります。

採用の問題は、表面的な改善では解決しません。会社ごとに原因があり、それによって対策も変わります。

現在、採用に悩んでいる企業様向けに、無料で採用の問題点を整理し、改善の方向性をお伝えしています。どのようなことでも構いません。まずは現状を整理するところから始めてみてください。