最近、「求人広告を出しているのに応募が来ない」「応募があっても求めている人材ではない」といった声を多く聞くようになりました。応募がたくさんあったので喜んでいたら結果的に1人も採用できなかった…なんて事も多くなりました。
求人広告を出しているにも関わらず、なかなか採用につながらない。そんな状況に悩んでいる中小企業は少なくありません。実は、その原因の一つがホームページです。
今の求職者は、求人広告だけを見て応募を決めることはほとんどありません。中には好条件に飛びついて応募が殺到するケースもありますが、多くの人は求人広告を見た後に会社名を検索し、ホームページやSNSなどを確認してから応募するかどうかを判断しています。
特に転職は人生の中でも大きな転機になります。そのため、じっくりとリサーチしてから応募する人が多いのも想像できると思います。つまり、求人広告で興味を持った求職者がいても、その後に見るホームページの内容によって応募を躊躇ってしまう場合があります。
この記事では、なぜ中小企業の採用にホームページが重要なのか、その理由と活用のポイントについて解説します。
求職者は必ず会社を調べている
求職者の行動を考えてみてください。求人広告を見て興味を持ったとしても、すぐに応募する人はそれほど多くありません。多くの人は一度会社名を検索し、会社のホームページ、SNS、口コミなどを調べてから応募するかどうかを判断します。
特に最近は「ブラック企業ではないか」「長く働ける会社かどうか」を確認するために、ホームページやSNSの情報をチェックする人が増えています。もしそのときに
・ホームページが古い
・情報がほとんどない
・採用に関する情報がない
といった状態だと、せっかく求人広告で興味を持ってもらっても、その時点で離脱してしまう可能性があります。つまり、求人広告だけでは採用が完結しない時代になっているということです。
求人広告はあくまで求職者との出会いの場、ホームページは「興味を持った」求職者との出会いの場と認識してください。
矢島事務所では、人材採用に関する無料個別相談を行なっていますので、採用にお困りの方はご活用ください。
もったいないホームページが非常に多い
私は会社員時代、求人広告の営業として、何百社もの企業のホームページを見てきました。当時は、そもそもホームページを持っていない会社も多くありましたが、それ以上に感じたのは「もったいないホームページ」が非常に多いということでした。
例えば、
・古いまま更新されず、まるで廃墟のようになっているホームページ
・お金をかけてきれいに作ってあるが、抽象的な表現やイメージ素材ばかりで中身がないホームページ
・顧客向けの情報は充実しているが、求職者向けの情報がほとんどないホームページ
こうしたケースは珍しくありません。
さらに多いのが、求人広告に書いてある内容と同じ情報を、そのまま「求人情報」としてホームページに載せているケースです。ひどい場合には、求人広告よりも情報が少ないこともあります。
これでは、わざわざホームページを見に来た求職者にとっては意味がありません。そもそも、求職者が直接ホームページに来ることはほとんどありません。多くの場合は、求人広告やSNSを見て興味を持って初めて人が訪れます。つまり、ホームページは「最初に見てもらう場所」ではなく、「応募するかどうかを判断する場所」です。
この流れを想定して、求職者が知りたい情報を用意しておくことが重要になります。
求人広告だけでは情報が足りない
求人広告には掲載できる情報量に限りがあります。仕事内容や給与、勤務地など基本的な条件は書けますが、会社の雰囲気や社長の人柄、実際の仕事内容などを詳しく伝えるのは難しいものです。
求人広告はほとんどが文字情報です。給与や休日は文字でも伝わりますが、細かい仕事内容や会社の雰囲気、社長やスタッフの人柄、会社の風土は文字ではなかなか伝わりません。だから「アットホームな職場です」といった表現が長らく使われてきました。
そのため、求職者は求人広告だけでは判断できず、ホームページなどを見て情報を補おうとします。例えば、
・会社はどんな雰囲気なのか
・どんな人が働いているのか
・自分にもできそうな仕事なのか
・どんな社長なのか
こうした情報は、求人広告よりも自由なホームページの方が伝えやすい内容です。例えば、上記のようなものは動画にすれば圧倒的に伝わりやすくなります。1000文字の説明より1分の動画の方が圧倒的に求職者に伝わります。
ホームページで会社の雰囲気や仕事の内容をしっかり伝えることができれば、求職者の不安を減らし、応募の後押しをすることができます。
ホームページと動画で結果が変わる
実際に、ホームページを整備することで採用の結果が大きく変わるケースもあります。
<千葉県某市/金属製品製造会社T社の事例>
この会社は、以前は求人広告だけで採用活動を行っていました。応募自体はあるものの、40〜50代の応募が中心で、会社が求めている若い世代の採用がなかなかできませんでした。その結果、採用を見送るか、条件を妥協して採用するしかないという状況が続いていました。
そこで、ホームページを見直し、仕事の内容や会社の雰囲気が伝わるように整備しました。さらに実際の仕事の様子を動画で紹介するコンテンツも設置しました。その上でIndeedを活用し、応募の入口を増やしました。
すると応募してくる年齢層が大きく変わり、20〜30代の応募が増えるようになりました。結果として、昨年は20代の製造スタッフを4名採用することができました。
その後も配送スタッフなどを採用していますが、動画を見て応募してきた人が多く、仕事内容を理解した上で応募してくるためミスマッチも少なく、スムーズに採用することができています。
このように、求人広告だけではなく、ホームページや動画を組み合わせることで採用の結果が大きく変わることがあります。
求人広告だけに頼る採用は難しくなっている
以前は、求人広告を出せば一定数の応募があり、その中から採用するという流れが一般的でした。しかし現在は、求人広告だけで採用を完結させることが難しくなっています。求職者はさまざまな情報を比較しながら応募先を決めています。そのため、求人広告だけではなく、
・ホームページ
・SNS
・動画
・口コミ
など、複数の情報発信を組み合わせることが重要になります。特に中小企業の場合、大企業のように知名度があるわけではないため、まずは知ってもらう事、そして自社の魅力をしっかり伝えることが採用成功のポイントになります。
まとめ
中小企業の採用では、求人広告だけではなくホームページの活用が非常に重要になっています。求人広告はあくまで「きっかけ」であり、応募を決める最後の判断材料になるのはホームページであることが多いからです。
もし、求人広告を出しても応募が来ない、応募はあるが採用につながらない、このような悩みがある場合は、ホームページの内容を一度見直してみることをおすすめします。
また最近は、求人広告だけで採用するのではなく、
・求人広告の見直し
・ホームページの整備
・SNSによる情報発信
こうした取り組みを組み合わせて、採用の仕組みを作ることが重要になっています。
求人広告の見直しについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
また、SNSを活用した採用については、こちらの記事をご覧ください。
採用は「求人広告を出せば決まるもの」ではなく、「仕組みで作るもの」になっています。自社に合った採用の仕組みを作ることで、採用の結果は大きく変わります。
矢島事務所では、採用について悩んでいる企業様からの相談も受けています。
どうしたら採用できるのか、求人広告やホームページ、SNS活用などについて相談したい場合は、お気軽にご相談ください。
