求人広告を出しても、思うように応募が集まらない、採用できない。これは多くの中小企業が一度は経験する悩みです。
人手不足と言われる時代ですが、同じ地域でも応募が集まっている会社と、なかなか応募が来ない会社があるのも事実です。実際に人材採用の相談を受けていると、「求人広告を出しているのに全く反応がない」という企業も少なくありません。しかし、応募が来ないからといって、すぐに「この仕事は人気がない」「人がいないから仕方ない」と結論づけてしまうのは少し早いかもしれません。
求人広告は、出す媒体や原稿の作り方によって結果が大きく変わることがあります。実際に、掲載内容を少し見直しただけで応募数が大きく改善したケースも珍しくありません。求人広告を出しても応募が来ない場合、以下のような見直しをかけることで応募数が大きく変わることがあります。
・掲載媒体
・求人広告の見出しやタイトル
・原稿内容や条件
このようなポイントを一つずつ見直していくことで、今まで反応がなかった求人でも応募が増える可能性があります。この記事では、採用支援の現場で実際に行っている「求人広告の見直しポイント」について解説していきます。
求人広告を見直すと応募が増える理由
まず理解しておきたいのは、求人広告は「出せば応募が来るもの」ではなく、内容によって結果が大きく変わるということです。同じ会社でも
・掲載媒体
・求人タイトル
・原稿内容
・写真
・給与の見せ方
もちろん給与を上げたり休日を増やすなど条件改善は言うまでもありませんが、これらを少し変えるだけで、応募数が数倍になることとあります。実際に私が採用サポートしている会社でも、求人原稿を見直しただけで応募数が大きく改善したケースがいくつもあります。
<埼玉県/製造業K社さんの事例>
以前は長い付き合いのある求人広告会社を利用していました。しかし、応募は月に1〜2件程度。金額を増やしてプランを変えても、思うような結果が出ず困っていました。
そこで、掲載媒体の見直しを提案し、求人内容も求職者の目線に立って分かりやすく作り直しました。すると、掲載初月で50件以上(確か53件だったと思います)の応募がありました。掲載2日目の時点で10件近い応募が入っており、担当者と私で驚いたのを覚えています。会社に稟議を通すために、広告費用は以前より安い金額で、これです。
ここまで爆発的に増えるのは稀ですが、掲載する求人広告を変えたり、募集内容を見直したりすることで応募数が大きく変わるケースは少なくありません。
では具体的に、どこを見直せばよいのでしょうか。
矢島事務所では、人材採用に関する無料個別相談を行なっていますので、採用にお困りの方はご活用ください。
求人広告を見直すポイント1 掲載媒体
まず重要なのが「どこに掲載するか」です。求人広告にはさまざまな媒体があります。
・Indeed、求人ボックス、スタンバイなどの求人検索エンジン
・マイナビ、doda、バイトル、タウンワークなどの求人専門サイト
・ドラEVER、カイゴジョブなどの業界特化型求人サイト
それぞれ利用している求職者は若干層が違います。
例えば
・若い世代のアルバイトに強い媒体
・年収が高いホワイトカラー求人が多い媒体
・アクセス数が多く、幅広く募集できる媒体
など、媒体ごとに特徴があります。つまり、募集内容と媒体の相性が非常に重要です。媒体を変えただけで応募数が増えるケースも多いため、一度見直してみることをおすすめします。
求人広告を見直すポイント2 タイトル
求人広告ではタイトルがとても重要です。なぜなら、多くの求職者は一覧ページで
・タイトル
・給与
・勤務地
だけを見てクリックするか判断しているからです。
例えば、ただ「製造スタッフ募集」と書くよりも「土日祝日休み|月給30万円以上|製造スタッフ」と書いた方がクリックされやすくなります。求職者が気になるポイントをタイトルに入れることが重要です。
※掲載する媒体ごとにルールがありますので、その媒体の規定を確認した上でタイトルを考えてください。
求人広告を見直すポイント3 原稿内容
原稿内容も非常に重要です。特に大切なのは「この仕事をやってみたい」「この会社に応募してみたい」と思ってもらうことです。単に仕事内容だけを書くのではなく
・仕事の魅力
・会社の特徴
・仕事のやりがい
・向き不向き
なども伝えることで、求職者の興味を引くことができます。また、他の会社との違いを明確にすることも重要です。求職者は複数の求人を比較しているため、「この会社に応募したい」と思う理由が必要になります。
誰でも歓迎は逆効果
応募を増やしたいからといって「未経験も経験者も歓迎」「学生も主婦もシニアも歓迎」という書き方だけにしてしまうと、求職者に刺さらない上に、ターゲットではない応募が増えてしまうことがあります。応募数が増えても、採用できなければ意味がありません。
個人的には、求職者の気持ちを考えて募集内容を作ることが大切だと思っています。そのためには、どんな人に応募してもらいたいのかを明確にすることから始めます。年齢、性別、既婚か未婚か、住んでいるエリア、未経験か経験者かなどを具体的にイメージすることで、原稿の言葉も変わります。
例えば、独身者をターゲットにするなら「プライベート」「趣味」「友人との時間」といった言葉が刺さります。逆に既婚者をターゲットにするなら「家族との時間」「学校行事」などの表現が響きます。まずは理想のターゲット、マーケティングで言うペルソナを設定してみてください。
求人広告だけでは採用が難しい理由
最近は、求人広告だけで採用することが難しくなっています。なぜなら、求職者は求人広告だけで応募を決めないからです。求人広告を見て興味を持った人は
・会社のホームページ
・SNS
・口コミ
などをチェックしてから応募するかどうかを判断します。つまり、求人広告だけではなく、情報発信全体を整えることが重要になっています。また、今まではGoogleなどネット検索から各求人サイトという流れでしたが、若い世代はGoogle検索ではなくSNS検索の方を多用するケースも増えています。つまり、求人広告に載せるだけでは、届かない層が増えているということです。
求人広告の見直しに加えて、
・ホームページの見直し
・SNS活用
こうした取り組みを組み合わせることで、採用の成功率は大きく変わります。
ホームページの見直し方、活かし方についてはこちらの記事をご参考ください。
採用のためのSNS活用の方法はこちらの記事をご参考ください。
まとめ
求人広告は、内容を見直すだけで応募数が大きく変わることがあります。特に重要なのは次のポイントです。
・掲載媒体を見直す
・タイトルを工夫する
・仕事内容や魅力をしっかり伝える
・ターゲットを明確にする
また最近は、求人広告だけで採用を完結させることが難しくなっています。そのため、SNSで会社の情報を発信したり、ホームページで会社の魅力を伝えるといった取り組みも重要になります。
求人広告は採用のために、まだまだ必要な手段です。しかし、求人広告だけに頼る「求人広告依存」では採用は難しくなっています。求人広告、ホームページ、SNS、動画などさまざまな手段を組み合わせて、採用がうまくいく「仕組み」を作ることが何よりも大切になっています。
矢島事務所では、採用について悩んでいる企業様からの相談も受けています。
どうしたら採用できるのか、求人広告やホームページ、SNS活用などについて相談したい場合は、お気軽にご相談ください。
